神さまが司令官

第四章 心のケア


3、路傍伝道

 心のケア。私たちの願いは、十字架にお掛かりになり、私たちの罪のためにいのちを捨てて罪を許して下さったイエスさま、そして、私たちのいのちの先駆けとして希望によみがえられたイエスさま、そのイエスさまを信じ、救いにあづかって欲しいということであり、それこそが本分である。イエスさまのもとにあらゆる慰めがあり、解決も希望もあるのだから。こんな非常時こそ伝道が大切なのでは……と、ボランティア活動の重要な働きの一つとして、積極的に伝道活動が始まった。但し、まだ2月の終わり、せっかちすぎては逆効果ということもある。

 路傍伝道のチームを作った。ギターと賛美、トラクト配布とメッセージも。なかなか本格的な路傍伝道チームである。トラクトは「希望と勇気をもって」、本田弘慈先生がこの震災で被災された方々のためにお書きになり、日本福音クルセードがたくさん送って下さったものである。EHCや新生運動からもたくさんお送り頂いた。これらを教会印を押さずに使った。この路傍伝道チームもたくさんの報告書を残してくれたのでご紹介しよう。

◆ 三宮駅前、商店街。三宮の駅前でトラクトを配っていたら、教会に行ってみたいという人がきた。すごい感謝でした。こうやって路傍伝道をしていて、1人でもこうゆう人が出てくるというのは、私たちにも嬉しいことでした。この人が救われたらいいと思う。今日は御殿場の人がタンバリンをもってきてくれて、楽しく賛美できた。だけどなんかよくギターの弦が切れたりした。
◆ 三宮駅前。三宮駅前で12:00〜2:00まで2時間行ないました。人通りが多く、立ち止まって下さる方もおられました。しかし、トラクトを忘れたため、少しのトラクトでまかないました。
◆ 神戸駅。雨のため3:10〜4:10の1時間行ないました。本田先生のトラクトを途中で本部から届けて下さいましたので、その後は、トラクト配布を行いながら賛美とメッセージを行ないました。
◆ 三宮・神戸駅。今日は三宮から神戸まで商店街を賛美したり、トラクトを配ったり、メッセージをしながら歩きました。人々はおどろいたような目でみましたが反応がとても良いのです。トラクトや分冊聖書があっというまになくなった。多くの人が霊的に飢え渇いていると思います。トラクトは多いほうがいい。今日は、帽子やティッシュもおいて自由にお取り下さいと札をかけました。そのような小物があるととてもよいと思います。
◆ 三宮・神戸駅。三宮駅ではたくさんの人で、受け取って下さるトラクトも捨てられずに感謝です。神戸駅は夕方四時頃は人も少なく、それでもトラクトは両駅合わせて千枚近く配れたように思います。クリスチャンの通行人も何人かおられました。聖書も何冊か持って行かれました。酔った男性ともお話出来ました。私は路傍伝道は初めてでしたが、本当に良い経験をさせて頂きました。賛美の人数がもう少し多かったら、もっと力強い賛美が出来たと思います。
◆ 神戸駅・三宮駅。三宮駅へ行った時は2グループに分れて伝道しました。駅前と駅から少し離れた所にある商店街の入口広場でやりました。賛美する人と、トラクトを配る人とに分かれてやりました。讚美歌を歌っている時、ほとんどの人が素通りしてゆく中、何人かの人は立ち止まって聴いてくれます。トラクト配りは、差し出しても受け取らずに過ぎてゆく人と受け取ってくれる人とが半々のようです。特に個人的に何か尋ねてくるというようなことはありませんでした。神戸駅では分かれずにやりました。やきそばやタコ焼きのおじさんはちょっと迷惑そうでしたが、「メガホンを使わずに地声のほうがいい」と言ってくれたり、又、お弁当屋の人は半額にしてくれると言ったり、歌が上手だねと言ってくれる人もいたり、花を1本持ってきてくれた人もいました。一緒に歌いたいと加わった人も2人いました。私は神戸の人は優しいと思いました。東京の渋谷で配ったことのある姉妹は、ほとんど受け取ってもらえなかったのにと言っていました。1人でも2人でも教会に導かれる方がいたら嬉しいですね。

 この三宮・神戸駅での路傍伝道は、それが初めてというボランティアの方々にも励ましになったようで、神戸が大好きになって下さった嬉しい企画であった。あるチームが帰って来た。ハンドマイク2つを持っている。「どうしたの」「近くで何か話していたおじさんたちが、『もう使わないから、これ上げる。これ使った方がいいよ』って、くれました」 報告書にはなかったが、イエスさまを信じた人もおられたようである。教会に結びつくように祈りたい。

 伝道活動のもう1つはトラクト配布である。トラクトがたくさん届けられた。そのトラクトをまず近隣の教会で配ろうということになり、各教会(5つほど)のゴム印を持ってきて頂き、それを押して配りやすいように折り、束にする。チョットでも手の空いた人はその作業に加わる。50枚を一束にして、3000〜5000枚くらい出来たところで配布に出掛ける。たいていはその地域の牧師が配布地区を指示し、地元教会員も一緒に配ることもあったが、そうでない時も結構あり、ボランティアの方々は地図とにらめっこしながら、チームを組んで出掛けて行った。私たちの教会では独自のトラクト(教会新聞)があるので、その中に本田先生のトラクトを折り込んで配布して頂いた。配る時間よりもセットする時間の方がずっと長い。そんな作業は初めてという方もあったのではないかと思うが、コツコツとやって下さった。これから、ご自分の教会で、そんな働きにも積極的に加わってゆかれることであろうと楽しく想像しているが、そんなボランティアの願いは、1枚1枚のトラクトから救われる方々が起こされてゆくようにというものであった。その願いは真剣なものであったから、主は必ずそれらトラクトをお用い下さるであろう。

 本当は、私たちはその働きをもっと拡大し、被災して自力伝道が困難になっている教会のお手伝いになるよう望んでいた。いろいろな事情が重なって、そこまで拡大出来なかったが、残念に思っている。東京から来られたある先生は、夏のキャラバン伝道に立案しても良いとおっしゃって下さった。

 丁度、こんな風に伝道に力を入れていた時期、マニラでビリー・グラハム大会が開かれ、その衛星中継が垂水教会で行なわれたが、たくさんのボランティアがその集会に参加し、そこで信仰を持たれた方もあったようである。

 聖書を送って下さった方たちもいる。被災した教会に、クリスチャンたちに、信仰の生命線として必要であろうと、大量にお届け下さった。いのちのことば社に匿名で献金を送り、500冊もの旧新約聖書をお届け下さった方、又、小寺先生のご尽力によるものだが、青山学院からの聖書もあった。これらは、早速各教会にお配りし、有効に用いさせて頂いた。ありがとうございました。

 又、西宮・芦屋など阪神地区(神戸にいてそう言う時、神戸を除いて考える)で「阪神大地震ミニストリー」が設立された。被災教会への救援活動も含んでいるが、本当に大切なことはみことばを宣べ伝えることだという思いが一つになって出来上がったものであろうと考える。どうか、主がそのお働きを祝福して下さいますように。

  連絡先 キリスト兄弟団西宮教会
  実行委員長 小平 照夫先生

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