神さまが司令官

第二章 全国の教会から


4、たくさんの愛の手が
 物資のこと、ボランティアのこと、義援金のことをご報告してきた。まだまだ書き足りないほどたくさんの愛の手が寄せられている。

 ここ本部が設置された一麦教会は、少し高台にあって表通りからよく見えるのであるが、表通りから直接入って行くことが出来ない。ぐるっと廻り込んだ狭い路地の一遇に位置する。ボランティアなどで来られた方たちはよく迷ったようである。狭い道なので、荷物の積み降ろし、駐車などご近所には本当にご迷惑をおかけしたが、どなたも寛容に忍耐して下さった。教会の前に広いお庭のあるお家があった。子安先生の車を1台分駐車契約してあったが、救援対策本部が始まって以来、すごい車の数が出入りしている。もう少し使わせて頂きたいと申し入れて、他に車2台分と物資の置場を少々お借りした。結局、2台どころではない、何台もの車がそのお庭を出入りすることとなり、バイクもシートもと、段々その場所が拡大することになった。子安夫人がお礼を包んでゆかれると、嫌な顔もせず、「私たちに出来ないことをして下さっているのですから」と受け取ってくださらなかったという。

 他にも、何かお手伝いがしたいからと、自宅から石鹸や衣類、陶器類を届けてくださった方もある。たまたま神戸に来ていた東京の高校の英語教師の方は、医者の通訳兼運転手として喜んで働いて下さった。クリスチャンではない。キリスト教書店の引っ越しの時、電話連絡だけで駆け付けてくれた2人の大学生、自宅から現場に、そして、そのまま帰って行かれた。ありがとうの一言も聞かずに……。彼らもクリスチャンではなかった。千葉からと記憶しているが、建築会社の社長さんが、ブルドーザーとかユンボ?を持って行きましょうかと電話を下さった。そんな重機は、確かに必要であろうが私どもの手に余る。丁重にお断わりしたが、嬉しいお申し出であった。

 パソコンとパソコン通信には一体何人の方たちにお世話になったろうか。古いワープロと格闘している家内に、パソコンの効用を丁寧に説明して下さった津村先生、前述の国分広士兄、東裕之兄、谷口先生、小寺先生、特に谷口先生が紹介して下さった生越久朗兄はずっとパソコン通信の指導をして下さり、実際に家内が作成した文書を、ニフティ・サービスのクリスチャングループ、「ハレルヤハレルヤ」に流して下さった。教会被害状況を英訳しようと持ち帰って下さった鍋谷先生、本部を問安し励まして下さったたくさんの先生方、トラックを提供して下さった(株)グロリアスの西村兄、又、お電話で、ファックスで、お訪ね下さっていろいろと大切な情報をお知らせ下さった方々……。

 ここに、寄せられた愛の手のほんの一部を紹介したが、その愛の手は、全国のクリスチャンたちの、そして海外からさえも、祈り執り成して下さる信仰の仲間たちからのものであった。本部に集まったわずかな牧師たち、来て下さったボランティア、義援金や物資を届けて下さった方たちのみで「やってきた」ことではない。神さまが司令官となり、知られざるたくさんの祈り人の愛の手に支えられて来たということである。

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